第二回「ドキッ! ド素人によるmidi講座! 〜ほんとに添削もしたよ〜」

どうも。
10月も終わりそうなので、第2回です。
その前に前回の課題についてですが、なんと実際に提出があったので
宣言どおりコメントを添えて公開します。


こちら
トキワ荘同居人のggさんの作品です。
1つのフレーズを基調に微妙な変化を加えながら展開する感じですね。
単体でも非常にいいフレーズだと思います。
印象付けのため、曲の最後に最初のフレーズがもう一度来てもいいかもしれないですね。


ドラムパートのつくりかた、ということですが、
その前に拍の概念について説明しておこうと思います。
前回やっておくべきことだったんですけれども。

音楽にあって、等しい間隔で打たれる基本的なリズムを、拍節(はくせつ)と言い、
そのひとつひとつの時間単位を拍(はく)という。
拍は、一般に、人間の歩行の一歩一歩に擬せられる。
拍節は、音楽に内在する固定的な周期であるから、ひとつひとつの拍が必ずしも
常に実際の音によって示されなければならないわけでない。
拍の長さは曲によって様々であり、ひとつの曲の中でも変化することがある。
拍の周期の速さのことをテンポという。
拍に重軽が生じる時、重である拍を「強拍(独 Niederschlag、英 downbeat)」、
軽である拍を「弱拍(独 Auftakt、英 upbeat)」と呼ぶ。
強拍は歩行の時の利き足、または踊りの重いステップに擬せられることが多い。
ひとつの強拍とひとつまたはいくつかの弱拍との組み合わせが、規則的に繰り返す時、拍子(ひょうし)が生ずる。
拍節は基本的なリズムであると考えられがちであるが、拍節を持たない音楽は世界中に見られる。

以上、wikipediaより抜粋した『拍』の定義です。
……わかりにくいので、ちょっと噛み砕いていきます。


何分の何拍子、という表現の仕方があります。
これは、拍の中に四分音符がいくつあるか、という概念、だったと思います。



要するにこの区間を1拍というんですが、
その中に納まるように音符をおきましょうね、ということでいいんでしょうかね。
僕もあまりくわしくないので……
この拍4つぶんを1つのフレーズにするように設計すると、おさまりがいいようです。


で、拍の定義を軽く説明(?)したところで、
いよいよドラムパートの説明になります。



ドラムパートは、決められたトラックにしか作成できません。
基本的にはトラック10になります。
いつものトラックとの違いにお気づきでしょうか。
そう、ピアノがない代わりに、英語で色々書いてありますね。
この英語で色々書いてあるのが、ドラムパートのそれぞれの楽器になります。
鳴らしたい楽器のライン上で右クリックすると、その楽器が鳴ります。
左クリックすると、丸い点が出ます。これが音符に当たります。



こんな感じですね。
今回はハイハットバスドラムを使っています。


打ち込み方の説明をしたところで、次はいよいよドラムパートの作り方の
技術面の話になります。


ドラムの種類はいろいろありますが、ドラムマニア的分類をするとすれば

となります。
これらについて順に説明していきましょう。

細かい刻みを担当する楽器です。
金属製。最も手数が多い楽器なので、ドラムの表情付けはまず
ハイハットからだといっていいでしょう。
これが無機質なものになると、すべてが無機質に感じられてしまいます。
ハイハットにはペダルがついており、踏み方でクローズハイハット、オープンハイハット
大きく分けて2種類の音を出すことが可能です。

  • スネア

基本的なリズムを担当する楽器です。
ハイハットの次によくたたかれるものと思って間違いないです。
(ツーバスだとバスドラムの方が手数が多かったりもしますが)
これの音色によってドラムの表情が大きく変わるといってもいいでしょう。

ドラムセットの中でももっとも低い音を出す楽器です。
ペダルを踏むことによって演奏します。
バスドラムを2つ用意した構成をツーバスといいます。
ツーバスの場合は両足を使って踏めるので高速なプレイが可能になります。
ハイスピードメタルなどではツーバスがよく見られますね。

  • ハイタム、ロータム

表情付けを担当する楽器です。
通常、タムはいくつか用意されており、高い音を出すタムから
低い音を出すタムまで用意されることが多いです。

  • シンバル

ドラムの中でももっとも派手な音を出します。
ライドシンバルとクラッシュシンバルがあります。
ライドシンバルは役割としてはハイハットと同じです。
ハイハットに比べ派手な音を出します。
また、ツーバスで演奏するときはハイハットのペダルが踏めないなどの理由により
ライドシンバルがハイハットの代用として使われることが多いです。
クラッシュシンバルに関しては、オーケストラのシンバルと
ほぼ同じ扱いをすることが多いです。

  • その他

ボンゴやホイッスル、カウベルなど。
雰囲気を出すために使うことがあります。


概説するとこうですね。
で、打ち込み方なんですが……正直僕も本能で打ち込んでいる部分が強いので
どういう理屈で、となると、ちょっと難しいです。
なんかこればっかだな。


僕の場合、まずハイハットを打ち込みます。基本的には8つ1セット。
それにあわせて、スネアとバスドラムを加えていきます。
必要があれば、シンバルとかタムも入れていきます。
テンポが速い曲なら、ハイハットバスドラムを多めにするとそれっぽくなりますし、
逆のときはその逆。
あとはハイハットのパターンですかね。
これは、よく使うパターンですが
3連ハイハットといって、スピードのある曲なんかでよく使います。
ベタな8ビートとかよりは、勢いがあります。


技術面の解説というと非常に難しいんですが、やはり
「人間にできない叩き方」は、不自然に聞こえることが多いです。
スネアとハイタムとシンバルが同時に鳴るとか。
このへんは試行錯誤の果てにたどり着く何かがあると思うので、いろいろやってみるのが
一番だと思います。
僕もドラムマニアとカンで覚えました。



では、今回の課題ですが……
http://kidohyuto.hp.infoseek.co.jp/Kadai02.mid
これに、ドラムパートをつけてみてください。
http://kidohyuto.hp.infoseek.co.jp/Kadai02.dms
作業ファイルはこちら。
A10トラックに打ち込んでください。