シナリオ雑感・リメイクについて考える

以前よりSRC界で旧作の「リメイク」というものが多く見受けられました。
リメイクの定義とは? ここでは連載中・完結済みを問わず、発表済み作品の
作り直しとしておきます。
リメイク作成の動機は色々とあります。SRCの現行バージョンへのシステム的な対応、
作者やPLの不満・要望を汲んだ形での改良、新たなアイディアを組み込んでの事実上の新作……
このあたりの事情は昨今のアニメ・漫画にも通ずるものがあります。
ですが、それら商業作品のリメイクに(あまり)存在せず、SRCシナリオに多く見られるものがあります。
未完作品を「リセット」する事によるリメイクです。
要は、システムやストーリーが大きく変わる事により、別物となり、
セープファイルに互換性が無くなるものです。

作者の視点から見るリメイクのメリットは何でしょう?
・モチベーションのアップ。不満を抱える作品を継続するのは苦痛な面もある。
・新規ファンの獲得。既に十話以上も連載中のシナリオと、PL連載開始直後ではPLの敷居が違う。
・破綻したストーリーやシステムの再構築。取り返しのつかない矛盾も最初から作れば……

ですが、デメリットとして……
・完結までの時間の増加。
・従来のPLの離反(はじめからやり直すのが苦痛)
・完結までのモチベーションの低下(作者もPLも浮気者)

があります。
果たして、PLにとって、私たち作者にとって、どちらが良いのでしょう?
かく言う私も最近、リメイクするか否かで悩んでいます。
ですが、ただでさえ更新ペースが遅く、二年以上かかっても完結させたことが無いのに、
作り直しなどしていたら、数少ないPLさんまで逃してしまったらとマイナス面が気にかかり、
踏ん切りがつきません。
未完作品をリメイクした経験のあるかた、いかがでしょうか?